木曜日, 7月 31, 2008

精神の三段の変化

  • ニーチェのツァラトゥストラに、精神の三段の変化という箇所がある。
  • わたしはあなたがたに、精神の三段の変化について語ろう。どのようにして精神が駱駝となるのか、駱駝が獅子となるのか、そして最後に獅子が幼子になるのか、ということ。
  • という部分だ。これは、私には創造的であるためにどのような段階を踏んでいくかをニーチェが教育しようとしているものと感じられる。「もっと、試練をください」とスポーツ選手がつらい単調な訓練に耐え技術を身に付けるように、向上心を持つものは、より重い荷物を自ら求め、その荷物を背負って駱駝のように砂漠を進む。
  • 駱駝は、荷物を背負い砂漠へ急ぐ。その砂漠の中で変化が起こる。自分の求めた砂漠で精神はその支配者となろうとするのだ。ここでニーチェは神を持ち出す。ものごとの一切の価値を体現する神は「汝なすべし」と命令する。ニーチェは、そのような神と対決せよとけしかける。これまでの価値を越える新しい創造のためには、何千年通用してきた価値を体現している神にさえ、屈服してはならない。自由を手にしなければ創造などできないのだ。自由を手に入れるためには、神聖な義務でさえあえて否定する必要がある。畏敬を旨とする精神には恐ろしい所業である。であるから獅子が必要なのだ。
  • さらに創造へ向かうためには、獅子でとどまってはいけない。外からの束縛から自由になったら、次には内面である。自分の意思が必要なのだ。幼子は無垢であり、新しい始まりである。自力で回転し、遊び、肯定する。聖なる肯定が自分の意志をもち、世界を失っていた者が自分の世界を獲得する。
  • ニーチェのこの「精神の三段の変化」を、偉人の人生に例えたり、スポーツ選手に例えたり、自分に関係のある人、あるいは自分に例えてみると面白い。自分の関心を持っている人、例えば、科学者であれば湯川秀樹やOliver Smithies。経営者であれば、本田宗一郎や松下幸之助。彼らの駱駝や獅子の時期、幼子のように見えるところを改めて、探ってみるのもいいかもしれない。しかし、最も楽しみなのは、自分は駱駝となってどんな重荷を求めてきたか、自分が獅子になるのはどんな束縛に対してか、幼子になってどんな自分の世界を持てるだろうかと考えてみることかもしれない。

水曜日, 7月 30, 2008

船井幸雄発 いま一番大事な情報と、びっくり現象

  • 船井氏の最新の著書を読んだ。多くの納得する話と、大胆すぎて正直そうかなあと躊躇する話があった。
  • 船井氏は経営コンサルタントとして実際に役にたつお話を紹介しておられる。私のような科学的な見方という世界に捉われている人間からは、理解を超える話も多い。理屈ではなく、自分の体験、本心等から判断するのが正しい読み方であろう。
  • 地球温暖化に対する見方は大変納得できる。人間が自然界のこれまでの平衡に大きな影響を与えるような力を持ってきている現在、考え方を変えなければならないというのは大多数の人が同意するであろう。また、現実には環境にやさしくあろうとして実際に行われているさまざまな活動には意味のないもの、正しくないものがたくさんあるだろう。それに対しては意義を唱えるよりも、目指すべき技術はどういうものであるか、という風に考え直すほうが意味がある。船井氏の方向性には賛成である。
  • 経済についての見方についても私にはしっくり来る。経済学には疎いので、こういう方向に向かっているとの直感的な話がわかりやすい。特に紹介されている本、「ドル覇権の崩壊](副島隆彦)、「世界バブル経済終わりの始まり」(松藤民輔)には興味をもった。松藤民輔氏の著書は読んだことがある。確か、「投機と投資」という本だったと思うが、本質を捉えた頭のいい人だなと感じた。両氏の本は読んでみたい。
  • 船井氏の紹介しておられる「健康法」についての話はなかなかついていけない。実際に見たり経験していないからというのに尽きるのだが、多くの人が経験できるような普遍的なところまで解明していただくとありがたい。

火曜日, 7月 29, 2008

ドキッ!

  • 昼過ぎに筑波から板橋区へ移動中に、iPhoneがおかしくなった。
  • ホームボタンを押してもホーム画面に戻らなくなった。わけのわからない画面が出てくるので、再起動をと思い、どこかで見た技「ホームボタンとスリープボタンの長押し」をやってみた。
  • すると、画面が真っ白になり、ホームボタンが利かなくなった。スリープボタンで画面はオフになるが、いずれにしても、ホームボタンを出すことができない。
  • 仕事が終わって、羽田―伊丹と移動し、家に帰ってから、iTunesにつないで[復元]をクリックして初期状態の設定に戻した。それから、改めて[同期]して現状を回復した。まだ充電中だが、正常に復帰したようだ。
  • 飛行機では、珍しい人に会った。同期入社の友人だが、彼が会社を変ったこともあり、ここ3年ほど会っていない。簡単に近況を話した後、私のブログを紹介した。彼なら、ブログを始めるかもしれない。

日曜日, 7月 27, 2008

ラマダホテルで昼食

  • 昼食は梅田の北側にあるラマダホテルのイタリアンレストラン、ランバーダへ妻と出かけた。
  • 大阪駅(梅田)近辺の5つのホテルの共同企画で夏の味めぐりというのをやっている。5ホテルともランチが共通料金で2000円だ。たまたま、この中から選ぶことになり、昨日の段階で予約ができたラマダホテルで、子牛のカツレツをいただくことになった。
  • 印象に残ったのは、自家製パン。3種類のパンが出てきたが、そのうちの丸い小さなモチモチのパンが美味しかった。帰りにホテルのお店でわざわざ買ってきた。子牛のカツレツもやわらかく美味しかった。牛肉はあまりカツでは食べないから、いつもと違う感覚でいい。オーストリアで食べたシュニッチェルを思い出した。
  • ラマダホテルは、近くの阪急インターナショナルなどと比べると、梅田方面から見て影に隠れた感じになる。その分派手さはなく、落ち着いた感じともいえる。食後梅田へ出てみると人出が多く。じっとしていたい時はこのようなホテルにいるとよいかもしれない。
  • レストランは16Fにあり、座ったのは南側で梅田の方が見える。反対側には行かなかったが、淀川が目の前に見えるはず。もうすぐ、淀川の花火だから、このホテルは花火見物の一等地になるはずだ。きっと予約で一杯だろう。
  • 食事の時に見えていたロフトと百貨店に寄って買い物をして帰った。外は暑く、かつ人出も多い。ホテルのある中津からロフトの方に向かっていると、夏の東南アジアを旅行しているような気分になった。普段、昼間には出歩かないから、うろうろするだけでも少々疲れた。豊中に帰ってきて、駅前で船井幸雄さんの本、「船井幸雄発-いま一番大事な情報とびっくり現象」をかった。船井氏のものの見方は独特であるが、あまり考えたり気がついたりしないことが書いてあるので参考になる。この本にはどんなことがかいてあるだろうか?

土曜日, 7月 26, 2008

iPhoneを使って気持ちよかった瞬間

  • 昨日新大阪に着いた時、iPhoneで音楽を聴いていた。家に連絡しておこうとイアホンをしたまま、連絡先を出して家に電話をした。電話の呼び出し音が始めると音楽がオフになった。電話の声はイアホンでも違和感はない。話が済んで電話を切ったら、さっと、さっきまでの音楽が始まった。
  • 特別なことを何もしなくても、自然に音楽をオンオフしてくれる。電話をするのに何も邪魔にならない。iPhoneを使ってよかった。実に気持ちよく満足した瞬間だった。

焼きそば

  • 昼ごはんは焼きそば。休みの日に私が作るメニューで一番多いのが焼きそばだ。いつも使うのは、スーパーで売っている3玉の蒸麺と粉末のソースがついたもの。ソース味が多いがこのごろは塩味の塩焼きそばも多い。ちなみに今日は塩焼きそば。
  • 野菜をたくさんいれて作る。にんじん、玉ねぎ、キャベツ、モヤシ、それとピーマンかセロリがあればそれを入れる。豚肉を使うことが多い。そばは蒸してあるのであまり長い時間炒める必要はない。焼きそばと一緒に炒めて火が通りにくいこともあるため、短時間茹でておく。にんじん、玉ねぎは奏しておくと生でちょっとえぐいなんてことがない。
  • 暑い日が続くから、家にいるときは麺類がいい。

iPS細胞2

  • 筑波からの帰り昨日から読み始めた「iPS細胞」を読み終えた。丁寧に専門用語を避けて説明する姿勢はすばらしい。ひととおりのことが書いてあると思う。分化した成人の組織にも造血幹細胞等の幹細胞が存在していて、既に再生医療に向けての研究が進められていること。ES細胞、iPS細胞の性質は分化する方向が定められていないmultipotentな幹細胞であり、造血幹細胞等のように既に分化する方向が決まったものと異なること。さらにES細胞やiPS細胞はいくらでも分裂できること等の特徴がよくわかった。
  • これらがわかると、いまさらながら遺伝子を4つ(効率はよくなくてもよければ3つ)入れるだけで、分化した細胞が胚盤胞のレベルまで分化をさかのぼることができるというのは驚異だ。DNA、ヒストンのメチル化で説明していたが、その説明が一つ一つ繋がっていくことが分化発生の理解に必須だ。山中先生がES細胞でのみ発現している遺伝子の機能を調べて、Nanogのような遺伝子の働きを明らかにしたことが大きな進歩の元になったことがわかる。
  • 遺伝子とタンパク質の働きから見たら最もな理解であると思うけれども、どうしてもRNAから見たら、もっと知るべきことがあるのではという気がする。

木曜日, 7月 24, 2008

iPS細胞

  • この間、山中先生と畠中先生の対談を本にした「iPS細胞ができた」を読んだが、新書で「iPS細胞」(八代嘉美)という本を見つけ読み始めた。
  • 分化・発生からES細胞について基礎から書いてある。丁寧に書いてあるなと思った。著者の紹介を見ると東大の大学院生で造血幹細胞の研究者だそうである。こういう話題の解説書、啓蒙書は、書く人が限られるので、バリバリの研究者の著書は貴重である。
  • 再生医療については、5年ほど前に学会に出たことがあるが、それ以来ほとんどご無沙汰である。残りの半分を読むのが楽しみである。

水曜日, 7月 23, 2008

樟脳

  • 樟脳は衣服の防虫剤として使われていたことは見た記憶はないが、知識としては知っている。樟脳で現在勤めている会社の前身は基礎を築いた。
  • 樟脳が楠の製油からとられていたこと。日本は台湾で楠の農園を経営していたから一時は世界最大の生産をしていたこと。プラスティックの前に使われていたセルロイドは可塑剤として樟脳が使われていたこと。これらの事柄の知識はなかった。
  • たまたま鈴木商店の金子直吉の話を読んでいたときに、金子が台湾の楠に目をつけ、樟脳の生産に乗り出す話がでてきた。鈴木商店やこの時代の会社がどのように樟脳を使ってビジネスをしたか。セルロイドは「青い目をしたお人魚は~」の歌詞ぐらいしかお目にかからないが、子供の時にはよく話にでていたものだった。また、防虫剤といえば樟脳だった。プラスチックや他の防虫剤に置き換わるや急速に姿を消した樟脳だが、なぜかしっかり頭のどこかにひっかかっている物である。

火曜日, 7月 22, 2008

自分から言わずに初めてiPhoneと気付かれた

  • 今日目が覚めたのは午前2時ごろだった。ちょっと早すぎるかなと思って時計をみたら、まだ夜中。汗をかいて寝苦しくて仕方がない。エアコンはまだ直らないし。大阪の夏の夜は暑すぎる。
  • 午前中は「ファシリテーション」の講演会。加藤彰さんという日本ファシリテーション協会の副会長さんだ。講演後に少しファシリテーション協会について聞いてみたら、NPO法人で非営利でボランタリリーに活動されているとのこと。運営側に回ると忙しいが、知識や技術を得ようと参加するのなら、年会費1万円を納めたらいつでも参加できるとのこと。会社と違うNPOというのはどんなものか、興味がある。
  • 午後はPJの会議。丁度リーダーが交代したばかり、今度の方は海外赴任されていてもどってきたばかり。PJの情報を紹介するのが目的だ。昼食を一緒にとり、情報交換。これからもうまく付き合いを続けたいものだ。
  • 会議中にカレンダーを確認するためにiPhoneを取り出してみていると、「あっ、iPhoneだ」と気付かれた。これまで、歩きながら、電車で通いながらiPhoneを使っていてもほとんど気付かれたことはない。普通の携帯と同じくらいの大きさだし、iPodとそれほどかわらないし。やはり、注目している人しか、こういうのは気付かないものらしい。

月曜日, 7月 21, 2008

iPhoneのソフト

  • 土、日、月と子供は学校へ、嫁さんはアルバイトへ行き、私は一人で留守番をしながら、読書、昼ご飯、iPhoneいじり等をして過ごした。暑くて、何をするにももうひとつはかどらない。
  • 気がついたら、iPhoneで音楽を聴き、iTunesでいろいろとダウンロードしている。iPhoneにはプログラムがもう7つも入っている。乗り換え案内、郵便番号、VoiceNotes、PhotoShare、WritingPad、Twist&Tap、Lightだ。このうち、お金がかかったのは、ゲームソフトのTwist&Tapの230円のみで後はタダというのもすごいことだ。
  • 乗り換え案内は何度かやってみたがパソコンでやるのと同じかより使いやすい。郵便番号もすごく便利だ。WritingPadは英語だけだが、タイプの上をなぞるだけ。一筆書きの曲線ができるが、鋭角に折れ曲がったところの文字がタイプされるようだ。単語を予測して入力してくれるから驚く。携帯と同様のテンキータイプの日本語入力といい、すごい進歩が始まっている。後の3つはエンターテインメント系。どれもまだおろして1度か2度しか使っていないが面白そうだ。
  • こうしてみると、iPhoneはやはりミニコンピューターだ。タイプ(入力)の進化はかなり感じられるから、次はエディターだろう。コピペ等ができるエディタはいつでてくるのだろうか。

日曜日, 7月 20, 2008

小学校で鍛えられたこと

  • 暑い---!。きょうは、大阪の最高気温は34.6度であったそうだ。夜には、30度を割っているからまだましだ。確か、ここ数年8月の大阪はほぼ毎日、30度以下にならない真夏日が続いていたと思う。クーラーが故障中なので、休み明けに業者が修理に来てくれるまで真夏日は勘弁してもらいたい。
  • 暑いので、子供頃のプールのことを思い出した。小学校に入学して、つらかった経験として覚えているのは、プールだった。泳げない時に、顔を水につけることとか、もぐることは、恐怖である。その恐怖を克服して水に身体をゆだねることができると、案外楽に浮くことができるのだが。その恐怖を克服できずに毎週、毎週膨れ上がる恐怖におののいていた。その頃はかなり怖がりだった。
  • 2年生頃にはなんとかバタ足で泳げるくらいにはなっていたと思うが、とっても水泳が好きといえるようなものではなかった。たしか、3年生か4年生の頃の担任の先生が、少し鍛えてやろうと考えられたのか、夏休みに特訓を受けた。通っていた小学校は、夏休みの半分くらいの期間はプールが開放されていて、確か午後の間だったと思うが自由に泳いでいいことになっていた。大概の子は午後に水に浸かって遊んでいたと思う。そういうのが楽しみだった。今と時代が違うと思う。その午後の自由に遊ぶ水泳と違って、午前中は水泳の得意な子の訓練があった。午前中はコースロープが張ってあって、25mを何度も泳ぐという形式だった。この午前の部に参加したのであった。
  • 当時は、その小学校も割合水泳に力を入れていたのだろう。小学校から有名な選手が出たわけではないが、西側よしみ選手(東京オリンピックで個人メドレー等で活躍した)の妹が同級生にいた。妹は特に水泳が得意と言うわけではなかったようだ。お姉さんは、山田スイミングクラブで合宿生活のようで、私の通っている小学校にはいなかった。1,2度、小学校のプールに泳ぎに来ているのを見たことはあるが。
  • やっと、泳げるようなレベルだったが、上手な先輩達と「25m、10本」なんて、合図とともに泳いでいるうちに、平泳ぎは普通の人よりは早く泳げるようになった。タイムを云々するレベルまでの実力はなく、また興味もわかなかったが、スポーツ音痴ではないかというようななんとはなしの劣等感を克服できたと思う。小学校の高学年で覚えたサッカーは、中学(同好会)、高校(クラブ)、大学(夏休みの競技会)、大学院(同好会-京都社会人リーグ3部)とずっと続けるぐらいになったのだから。
  • 小学校の頃、一番鍛えられたこととしては、やはり水泳だと思う。

土曜日, 7月 19, 2008

コストコでマンゴーを買う

  • 久しぶりに尼崎コストコへ買いものに。
  • 10時過ぎに行ったのだが、かなり混んでいた。日曜はぎっしり混んでいるものだが、土曜日の午前はもう少し余裕があったのでは、と思った。ボーナスが出た後からかも知れないが、コストコのお客さんは年を追うごとに増えてきているように感じるから、これが今の通常の客数かもしれない。
  • 今回買っためぼしいものは、焼肉用の肉、マンゴー、ブルーベリー等。マンゴーは、9個入り、他のスーパーでは1個300円すると入っていたから、6、7割ぐらいか。まだちょっと硬いからすこし置いたほうがよいとのことだったのでまだ食べていないが楽しみだ。両親のところへの持っていった。
  • 昼食は、ヨメさんとコストコで食べたホットドック、260円。温めたソーセージをパンの挟んでくれて、後は、玉ねぎ、すっぱいキャベツ(ザワークラウト)、ピクルスをのっけて、ケチャップとからしをつけるのは自分で好きなようにできる(皆、のっけるだけのっけてこぼれないようにするのが大変だが)。また、紙コップを一つくれてジュースやお茶を飲み放題。とアメリカのスーパーのやり方と同じ。
  • やらないといけないことはいろいろあるのだが、これだけ暑いと面倒になってくる。明日とあさってがあるからゆっくりやろう。

金曜日, 7月 18, 2008

急に売れ始めるにはワケがある

  • 今週は少々仕事が忙しかったので、読んでない本がたまってきた。
  • 読んでいる途中の本の一つは、「急に売れ始めるにはワケがある」(マルコム・グラッドウェル)。ティッピング・ポイント(The tipping point:あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと)を主題にした内容だ。
  • このような現象には「コネクター」と呼ばれる人の存在があるという。コネクターというのは、ネットワークではハブのことだ。この本で具体的例としてとり上げられているコネクターの話には仰天する。例えば、ロジャー・ホウチョウの場合には、こんな具合だ。
  • ホーチョウの娘・サリーが、彼女の友人が料理長をしている新しい日本料理のレストランに父親をつれていったときのことを語ってくれたことがある。そこの食事が気に入ったホーチョウは家に帰ってくるなりコンピューターのスイッチを入れ、そのレストランの近くに住む知り合いの名前を拾い出し、すばらしいレストランを見つけたから、ぜひ試してみるべきだと全員にファックスを出したというのである。これこそ口コミの最たる例だろう。たとえわたしが友人にとてもおいしい料理を出すレストランがあると語り、その友人がまたその友人にそれを伝えただけではだめなのだ。口コミはその連鎖のどこかで、ロジャー・ホーチョウのような人の口を経た時に突如として始まるのだ。
  • 世の中の爆発的な流行現象には、このような人が関与しているという。エイズの初期の流行がアメリカのゲイの世界から広まり、その流行には並外れて活動的なゲイが大きな役割を果たしたことは良く知られている。よく考えてみると、これは爆発的な流行に結びつくような場合だけではなく、多くの人は普通にこのようなコネクターのお世話になっている。私が著名な科学者であるオリバー・スミッシーズ、前田信代夫妻のところへ留学できたのも、児玉龍彦先生や森下先生の紹介状のおかげだが、この先生方はコネクターと呼んで間違いないのではないか。私とのそんなに強いとは言えない、どちらかというと弱い絆の達人というところも、この本に書いてあるコネクターの条件を満たしている。
  • 世の中、思わぬ展開が広がる時があるが、このようなコネクターの存在がある。なかなか、目を見開かせてくれる内容である。

木曜日, 7月 17, 2008

梅田、神楽食堂 串家

  • 今日は昔、職場で一緒に昼食を食べていたメンバーが集まった。10年ぐらい前から私は昼食メンバーに入った。もとは、同期の人達のグループだったが、私が大阪に転勤してきた時に入り込んだのだった。今はそれぞれバラバラとなったが、今日集まった5人と、もう一人は同じ会社、あるいは関連会社に勤めている。
  • そのメンバーの一人が最近入籍しておめでたいと、他のメンバーが大阪に集まった機会に飲み会に繰り出したわけだ。祝福される当人のみがいないという変な状況であったが、それはそれ、お酒を飲むには理屈を通す必要はない。
  • 子供の就職/学校、iPhoneの紹介(自慢)、定年後のこと等、なかなか現実的な話題で、昔のようにわっと盛り上がるわけではないが、久しぶりなのでそれぞれの経験に裏打ちされた重みにしみじみと納得する。
  • お店は、阪急梅田駅前のDDハウス内にある「神楽食堂 串家」。ビュッフェスタイルの串かつ屋さんだ。材料を取ってきてテーブルで衣をつけてテーブルで揚げて食べる。なかなか楽しいものだ。一通りお腹に収めるまでは、作業に忙しい。一息ついてから話が始まった。飲み放題で3000円は安い。ご飯や味噌汁、カレーやデザートまであるから、子供連れにもいいと思った。
  • お互いの話に終始し、メンバーの結婚に話が及んだのは、店をでて別れる間際であった。今度は東京に勤務する当のメンバーを囲んで、お祝いだ。

水曜日, 7月 16, 2008

ばかばかしいアイデア

  • アイデアマラソンを始めたのは、「ばかばかしいアイデアもたくさん書き留めておこう」という気持ちがあったからだ。
  • 子供の頃から思い込みの強い性格だったと思う(今は少なくとも表面上そんな風に思われることは少ないと思うが)。親の知り合いの家に連れて行ってもらって、そこで弾かせてもらったオルガンが欲しくなり、「欲しい、欲しい」といって、根負けした親からオルガンを買ってもらった。そしてヤマハの音楽教室に入って、2―3年。そしてその音楽教室をやめた後も、近くの個人教師にピアノを習ったから、そんなに気が変わりやすい方ではないと思う。
  • 小学校の頃から、モノの根源は何かというのに興味があった。モノを究極に小さくしていくと、原子や分子からできていると知識として知ったのは当時買ってもらった「科学図鑑」(世界文化社、監修:湯川秀樹)であった。それが、原子ももっと分けることができると知ったのは、中学か高校生のときだっただろうか。そのような究極の単位が素粒子というものであり、陽子、中性子、電子などの割合早くから知られた素粒子と、寿命が短く霧箱等が使われるようになってから見つかった中間子等があると知り、その中間子が実験的に見つかる前に、「そのような粒子があるはずだ」と予言したのが、湯川秀樹であることを知って、大学へ行って素粒子の研究をしたいと思ったものであった。
  • そんなことから、物理学を目指して大学に進んだ。大学へ入ってから、生物の根源がDNAだというので分子生物学に変わった。自分の進路が決まるのは、最初に感動を受けた考え、「自分で音を出して、リズムをとって、頭の中で鳴っている音楽を外に表現したい」とか、「空気も壁も畳も、おおもとは同様な原子からできているという。最も根源的なものを理解すれば、今見えているもの、触っているもの、すっている空気から、空の雲までわかるかもしれない」とか、そんな単純な気持ちに突き動かされてきた。少しずつわかって進歩すればするほど、もっと知りたい、もっと進みたいと思う気持ちに引っ張られてきた。
  • しかし、後から「最初に、これが知りたい、これをやりたい」と感じたことは何だと改まって考えると、醒めた目でみるとわりとばかばかしい考えとも見えることである。でも、その時やりたい、知りたいと感じた時の、周りの状況を思い出すと感動がよみがえってくる。醒めた考えでは突き進む気持ちは生まれない。家の中で遊んでもらった時、オルガンを弾いてくれたおにいちゃんのかっこよかったこと。見せてもらった漫画がいかに面白かったか---。 また、畳の上に寝転がりながら、空気も分子からできているのなら、その分子の中にも宇宙があるのではないか。その宇宙の中にも星があり、その上には人がいるかもしれない---。
  • だからアイデアのエッセンスだけでなく、その周りの状況も書いておきたい。そうすると、その状況に触発されて、実はたくさんのことを思い出すはず。その中には、その時言葉にして意識できなかったがはっきり認識していた多くのことも思い出すはず。
  • アイデアマラソンやブログはそういうものを思い出すためのきっかけだ。

火曜日, 7月 15, 2008

iPhoneの使い心地

  • iPhoneを2,3日使って、感じたことをまとめておく。
  • 良い点1:インターネットメール、私の使っているのはgmailだが、これがそのまま使える。家のパソコンを外に持ち出しているようなもの。来たメールについてるリンクを開いてすぐウェブで確かめられる。
  • 良い点2:心配していた文字入力が思ったより楽だった。QWERTYのタイプだと思っていたのが、日本の携帯と同じくテンキータイプの入力キーがかなり使える。また、長押ししてまわりに文字が並ぶので5回も押さなくても「お列」の文字が押せる(この説明はわかりにくいがどこかの解説記事にも書いてあると思う)。オアシス親指シフトタイプはどうだろうか等と思っていたが、あれはタイプライターのキーを想定しているからああいう並べ方になっているので、この大きさだったらテンキーぐらいの配置がいい。この入力方法はなかなかだと思った。ほんとは長押ししなくてもいいことも解説記事に書いてある。
  • 良い点3:Google map+GPSは素晴らしい。Loopt(?)とかいうソフトを使えば友人の位置も一緒に表示できるらしい。これを使ったTVのドラマやゲームなどが登場するに違いない。
  • 改善して欲しい点1:ソフトバンクの電波が届かないところが多い。建物の中など、ドコモの方が繋がりやすいと思う。ちょっと、建物の中に入ると、インターネット接続が制限されてしまう。しかし、駅なんかだとばっちりだ。
  • 改善して欲しい点2:電池の持ち。これは、こういう機器では常に問題。身に着ける充電器などがあるとどうか(太陽電池でできているシャツかなんかでどんどん充電できるなんていうのはどうだろう)。
  • 改善して欲しい点3:文字入力は思ったより楽だったが、やはり文章を打つのはしんどい。コピペができるとうんと助かるのだけれど。

月曜日, 7月 14, 2008

他流試合

  • 最近、社外の学会や講演会に行く機会が少ない。
  • 社内のウェブをみていたら、講演会のお知らせがあり、この間読んだ本(世界と日本の間違い)の著者、松岡正剛氏が講演するというので応募してみた。ブログ(千夜千冊・遊蕩篇)を見ると、膨大な情報に圧倒される。それをどのような口調で話しされるのであろうか。興味深い。もし、講演会に参加できたら、感想を書いてみたい。
  • 自分をいちばん鍛えることができるのは、自ら実践すること、その環境を作ること。いつもと違った人と会って話を聞き、一言でも意見を戦わせることだ。

日曜日, 7月 13, 2008

覚悟を決めた人達

  • 今日のサンデープロジェクトで「官僚国家日本を変える脱藩官僚の会」というのを作った人たちが出ていた。江田憲司氏、高橋洋一氏、上山信一氏、岸 博幸氏らが出演していた。
  • これらの人達のことをよく知っているわけではないが、江田氏はTVで時々見る顔だし。高橋氏、上山氏は日経BPnet等で、文章を拝見した人である。かれらは皆、面構えがよい。顔を見るだけで気骨を感じる。
  • 公務員改革に対する官僚の抵抗とはどういうものか、といった話が中心だった。霞ヶ関文学等といわれ、文章に点を一ついれるだけで意味を変える等という姑息な手段を使ってでも抵抗する官僚の実態が紹介されていた。東大生が後ろに出ていた。彼らは、将来の選択肢として官僚も考えている人も多く、考えるところもあったであろう。若い人はなかなか理解しにくいかもしれないが、出世することと優秀さとは、必ずしも一致せず、今日出ていたような脱藩官僚のように、官僚の地位に連綿とせず、正しいと信じた改革に邁進した人の話を真剣に聞いておくべきだろう。

土曜日, 7月 12, 2008

ガンバvsフロンターレ:ガンバなんとか勝利

  • 幸運にもチケットを譲ってもらって、ガンバ大阪vs川崎フロンターレ戦を観戦した。
  • 前半は終始ガンバペースで2-0、ガンバがいい形で入れた。播戸はけが、遠藤はウイルス感染(だと思う)と離脱者がでている中でも調子を保っているなと思った。しかし、後半はそうもいかず。
  • ドーピング問題で長い間、謹慎を余儀なくされた我那覇は気になっていたが、すくなくとも前半はほとんど顔をださなかった。後半、我那覇と菊池が変わるころからフロンターレの時間となった。中村憲剛のうまいドリブルがからんで、きれいな得点で2-1。この後もフロンターレの攻撃が続く。そこをガンバがしのいで2-1で終わった。
  • JOMOカップにJリーグ代表として出る鄭 大世(チョ テセ)が、我那覇に変わってできてきたので注目していた。当たりが強く勢いを感じたが、少々若さを出していた(勢いあまって---)。フォワードとして、ボールの競り合いではバレーの強さが際立っていた。全日本にバレーぐらい競り合いに強いフォワードがいれば、全日本はランクが一つも二つも上がるだろうと思う。

iPhone:使ってみるとなおいい

  • 昨日からiPhoneを使っているが、ガイドビデオで見たとおりの使いやすさ。一つ一つ確かめているところ。
  • ビデオで見ているときに気がつかなかった点を一つ。音楽を聴くとき、曲を探すのが楽。画面の大きさと、必要かつ最小限のボタンがその都度あらわれるためだ。そして、イヤホンなしで聴けるというのはほんとに楽だ。出張にもって行き、宿について音楽を聴こうとしたときにイヤホンで聴くのはつらい。そのためにイヤホン端子につけて使う小型スピーカーを買ったくらいだ(いくら小さくてもかさばるのであまり使わなかったけど)。電話の時は前面の上の部分にあるスピーカー。音楽の時は下面のコネクターを接続する部分の横にあるスピーカー。こんな点もすごくうまくできている。

金曜日, 7月 11, 2008

発売当日にiPhoneゲット

  • 早起きして、梅田ヨドバシカメラへ行った。実は、発売日にiPhoneを買うのは難しいだろうと半分あきらめていたのだが、昨日妻が梅田へ寄ったらしく、「ヨドバシカメラでは朝の8時半から整理券を配るそうよ」と教えてくれた。
  • 前もって何軒かのソフトバンクの店に聞いていたのだが、「予約は受け付けていません」か、「発売当日分はもう予約されています」のどちらかの返事だった。「予約は受け付けておらず、当日に売るけれど、割り当ての台数が少ないから、たくさんあるヨドバシカメラなんかの方が可能性があるんじゃないか」と親切にサジェスチョンをくれた店もあった。11日正午発売開始とわかった時は、昼過ぎにいって発売日以降の分でも予約しようかと思っていた。
  • それが、8:30整理券だから、一番電車に乗って並んだらと妻に言われた。その言葉にのって、一番電車ではなかったが、5時台の電車(実は朝3番目)にのって、梅田ヨドバシに着いたのが5:50頃。掲示も何もなく、通勤の流れからはずれ黙々とヨドバシの裏の駐車場に向かって歩くのは、私の前に一人だけ。でも駐車場に着いたら既に長い列ができていた。255番だった。直前(前日)にヨドバシに行ったり、問い合わせた人でないと整理券の情報はわからなかったのではないか。妻、さまさまである。一番電車がそんなに早くあるのも、5時台の電車に乗っている人達の雰囲気がいつもの7時半ごろと違って感じるのもいい経験であった。雰囲気の違いは、いつもよりサラリーマン然とした感じの人が少ないことか。これらの人は多くがiPhoneの列に並ぶのではないかと錯覚したぐらいだ。そんなことはなかったのは書いたとおり。
  • 列に並んで、6時まえから8時半まではずっと本を読んでいたが、ソフトバンクの人は用意周到で、「割込防止権券」を配り、次に説明書を配り、次にiPhone受け取り手続きの時間を配り、そしてやっと整理券(3種類のうちから機種を決める)30分ごとに、何かを配り、質問を受け付け、列に並びながらそれほど不快な思いをしなかった。
  • 夕方にiPhoneを受け取る手続きをした。これには30-40分かかるのだが、これも指定した時間に売り場にいくと少し待つ間に、書類にある程度書き込み、ブースで手続きをし、代金を払うところへと流れ作業で、よくできたシステムだった。ソフトバンクはなかなかやるもんだ、と思った。
  • 今日は、妻とソフトバンクに感謝。

木曜日, 7月 10, 2008

このブログの目指すところ

  • ブログを始める時には、自分の考えを世の中に発信してみよう。自分だけで抱えていても仕方がないじゃないか。また、ひょっとしたら自分のことを認めてくれる人と出会えるかもしれない。等のことを考えていた。
  • それはそれで変わらないが、読んでもらうにはどうしたらよいかという点もある。ブログは「DJを目指す」とよいという意見があった(社長ブログはディスクジョッキーに学べ)。なるほど、もっともなことである。人に聞いてもらうにはこんなことが必要なのだ。言われればよくわかることである。でもなかなか気付かないことでもある。抜き出しておく。(社長ブログの話だったので私の関心事であるサイエンス、ビジネスに合うように言葉を少し変えた:以下は私のコメント)
  1. 良い曲(仕事、人)を探して応援する

    :すごいことをした奴がいる、ちょっといいものを見つけた、そんな見方をしたら面白い、大発見だ、こんなビジネスがあるのか、---。自分が感動したこと、みつけたこと、そのことについて思ったこと、考えたことを書く。だから必ずしも、自分を主体としなくてもよい。自分を媒介にして良い仕事を紹介する。みんなが喜ぶ。
  2. リクエストや投稿で盛り上げる

    :一方通行でなく、友人、家族の言葉などを紹介。コメントをもらうといい。
  3. 商品紹介(話題の選び方)にも“選曲の妙”がある

  4. 曲(話題の主人公)が主役と心得よう

  5. 社長の長話に名DJのテンポなし

  6. さりげない自己主張こそが本懐

  • このブログのめざすところとして参考にしよう。
  • 今日は訳あって早く寝る。

水曜日, 7月 09, 2008

世渡り力


  • 人生は勉強より「世渡り力」だ!(岡野雅行)を読んだ。
  • 著者は「痛くない注射針」を作った著名な中小企業の社長。こういうこ気味のよいしゃべり口調は好きである。本田宗一郎なんかと相通じるところがある。世の中のことは全部「玉の井」で教わった(玉の井は遊郭)なんていうのも、似たことを言っている。
  • いろいろ面白かったが、印象に残ったのは、「自己演出で評価を上げろ」との言葉。
  • 生きてる間に旨いものを食いたいと思ってる。いい洋服も着たいし、誰ものれないような車にだって乗りたいんだ。芸術家を代表に、死んでから評価される人が多いが、そんなのはまっぴら。
  • ここまで言われるとすっきりする。正直だ。そして踏み込んで、こうも言う。「頑張ったらそれを評価してもらうために何だってするべきなんだ」「人脈でも、コネでも、自分が持ってる芸でも、何でも使えばいい。何でも使って自分をアピールするんだよ」「どうやったら一番アピールできるかを探すんだ」
  • この辺りが類書と違うところと思う。実力もない奴が無理やり自慢をするのとは違う。こういう言い方にあまり触れたことがなかったので、なかなかピンとこなかったが、言われてみると、そうかもしれない。何度も強調されて、始めて大事だと気がついたように思う。土光さんの「めざし」もそうだ。岡野さんは「ほかがそっぽを向く、安くて誰もやらない仕事ばかりやった」そうだ。これは事情はあるが、アピールになったことも間違いないと言う。ほかがやらない仕事を受けてきちんと仕事をこなしてれば、評判が伝わる。
  • 本当に自分の存在意義を信じていたら、演出することも必要なんだ。

火曜日, 7月 08, 2008

サッカーとiPhone発売

  • 今日はうれしいことが一つ以上あった。
  • まず、同じ職場の人からJリーグのチケットをいただいたこと。今週の金曜日のガンバvsフロンターレ戦だ。抽選に当たったのだそうだが、出張で見に行けないとのことだ。その人には悪いが、ラッキーだ。実は、知り合いが8月のJOMO CUPのチケットを手配してくれていたので、その予定が決まっていた。JOMO CUPはこれまでJリーグの東西対抗戦だったが、今年はJリーグ選抜対Kリーグ選抜となったのだそうだ。それを良く知らなかったのだが、これはなかなか見ものだ。代表戦以外で韓国の選手をみることはなかなかない。実は、生で韓国の選手を見たことはないかもしれない。この夏はサッカー観戦で楽しめそうだ。
  • それから、遂にソフトバンク、アップルから7月11日iPhoneの発売の情報が発表された。
    全国で2008年7月11日(金)正午より発売開始いたします。(ソフトバンクホームページ
  • これまで何度も梅田ヨドバシカメラに予約できないか確かめたもらった返事、「一切受け付けておりません」は、やはり11日に並んで買ってくださいとの意味だったのだ。う~ん、並んで確実に買えるのだったら---。すぐなくなる店もあるだろうな。7/11を逃すと、しばらく入荷しないのでは---。
  • どうしたものか。
  • とのことだ。

月曜日, 7月 07, 2008

「中国の崩壊が始まった」を読んで

  • 「中国の崩壊が始まった」(日下公人、石平)を読了。この本で、始めて気付いたことがいろいろあった。その一番は、中国では支配者が変わると、それ以前の支配者一族を全滅させることだ。日本人にとって異常だと思えることが中国では常識だったりする。
  • 中国では支配者が変わると、人口が1/3になる。それが300年毎に繰り返されてきた。明の王朝がつぶれた時反乱軍が四川省を占領した。そしてそ の土地の人を全部食べてしまい人口がゼロになった。こういうことは、日本人の常識にはないが、中国では当たり前のことだという。そういうことを冷静に議論しているだけですごいと思うが、中国は国内でそういうことを言ったらすぐ捕まるが、国外のことは気にしない、だから自由に言えるのだ。と見切っているところが石さん、すごい。
  • こ れまで、そういうことを知っていて、それをどういう状況でどこまで言ってよいかまで把握して言ってくれるような人には会ったことがなかった。あるいは知っ てはいたが、言えなかったのかもしれない。それは、今と時代が違っていたからかもしれないし、回り回ってまずいところに伝わると困ると考えて言えなかった のかもしれない。しかし、最もありそうなことは、そういうことを普通の日本人が聞いたら、そんなことはあるはずがないと思ってしまい、その事の信憑性を 疑ってしまったからそれ以上伝わらなかったと思うがどうだろう。
  • そこまで考えると、チベットで何が起こるか、どこまで考えておくべきか はおのずと明らかだ。そして厄介なことは、そのことを、声高に中国は酷い国だといって、日本人の常識に訴えようとするのは、あまり適切ではないということ だ。そうすれば、言った本人の品性が日本人からは疑われてしまう。それが日本人だろうし、日本人が中国のことを理解しにくいところだろう。

日曜日, 7月 06, 2008

新しい道具、アプリケーションの期待

  • 昔から、新しい道具が好きだったと思う。
  • 小学生の頃はお金がないから、消しゴム、シャープペンシル、ノート等は興味があった。キャラクターがついてるようなものには興味がなくて、新しい機能とそれに応じた新しい形というのに興味があったように思う。シャープペンシルも最初は鉛筆の芯を入れていたのが、だんだん細いのが出てきて0.7ミリとか0.5ミリとか、0.3ミリ。結局0.5ミリが主流になっているが、これも変わるかもしれない。というのは、書いているうちに芯がまわるような製品(クルトガ)が出ているからだ。シャープペンシルは使っているうちに、芯が傾いて斜めのまま片側を使うようになっちゃう。そうすると、芯の太さも直径より太いことになっちゃって。それが、くるくる回って均等に使うことができるように工夫されたものがでた。そうすると、0.5ミリより太いほうがいいかもしれない。0.5ミリは、太さはいいのだけれど折れやすい気がする。0.7ミリぐらいだといいような気がする。このあいだ買ったばかりでまだほとんど使ってないので、よくわからないが---。
  • 大学院で論文を書き出した時に、IBMの電動タイプライターを使った。研究室に一つしかなくて、先輩が使っている時は待っていた。先生が家にこもって論文を書いていた時には家に持って帰っていた時もあった。「電動でなかった時は大変だったんだ、小指で打つaやzはどうしても力が弱いから薄くなってしまう」等と聞かされ、最初から電動を使わせてもらうなんて幸せだと思ったもんだった。だから、個人用のワープロが出た時には飛びついた。最初に買った「オアシスライト」なんて、液晶表示で8文字、記憶できる文書量はA4、2ページ分だった。それでも20万円以上したのを覚えている。
  • それ以後、ワープロはワープロとして進化したが、パソコンの性能が上がり安くなったのでパソコンのワープロソフトを使うことが一般的になった。その頃、覚えていることは、当時やっていたパソコン通信。そのオアシスの部屋(サブグループ)を覗いていたが、議論が面白かった。機械の専門家、漢字の専門家、記者達がそれぞれの情報をもって自由にワイワイ話していた。大きな可能性を感じたものだ。確か、富士通のオアシスの親指シフトというキーボードが日本語を打つのに最も適していると感じていた人達が集まっていたグループだった。そこでパソコン通信のソフトが開発されていたが、ユーザーの声を取り込みながら開発するという、その経過がすごく面白かった。
  • PDA、個人用の携帯情報端末、については、これまで惹かれるものがなかった。ザウルスは敷居が高かった。携帯は電話で十分と感じていた。いずれも、入力がネックだ。複雑なのはよくない。キーボードを見ないで打つというのはそれはそれで一つの究極の進化だろう。今進んでいるパソコンが中心であるべきだろう。グーグルが使えないと。グーグルマップや、グーグルカレンダーが便利だ。そう思っていたら、「パソコンをデジタルハブとして使うという」スティーブジョブズの考えから、iPhoneが出てきた。これはすごい。去年、ホームページのビデオを見た時からいっぺんで気に入ってしまった。
  • そして、アプリケーションについても期待している。そこは、よくわからないが、ミニゲイツと呼ばれる中島さんが道具としてだけでなく、ソフトの開発環境としてもiPhoneのことを気に入っているからだ(Life is beautiful)。その点についても期待が高まっている。

土曜日, 7月 05, 2008

iPhone 3Gビデオガイド

  • iPhone 3Gビデオガイドを一通り見た。
  • 1年前、iPhoneが始めて発表された時は、ビデオガイドやCMではiPodのリストが滑るように流れるのを見て感動した。今回は、GoogleMap上でGPSを使って自分の位置を確認しながら、近くのレストラン等を検索して場所を確認しながら、電話をかけるところ。写真をめくりながら電話帳のリストにその人の写真を貼り付けるところ。カレンダー(グーグルカレンダーに似た感じがした)をチェックするところ。これらを見て、十分使い方をイメージすることができた。
  • iPhone以外の携帯電話については、実はあまりチェックしていなかった。タッチパネルを使ったiPhoneと似たような携帯電話がいくつも出ていることは知っていたが、それらの操作感がYouTubeで紹介されていることを知った(例えばコレ)。
  • このようなビデオを見ると一目瞭然。他社の5年は先を行っているとJobsが豪語するだけのことはある。一度優れたものに、慣れてしまった人は、元には戻れないもの。おそらくグンとよくなった使い勝手は、また一段高いレベルで競争が始まるのであろう。しかし、とにかく今の時点でこの高いレベルの使い勝手を手に入れたい。

金曜日, 7月 04, 2008

iPhoneの購入

  • ソフトバンクのHPにiPhoneの詳細情報がでたり、アップルのHPにiPhoneのビデオガイドが登場したりとだんだん発売を控え準備がすすんでいる様子だ。
  • 今日帰りに梅田のヨドバシカメラのソフトバンクの売り場に寄ってみた(実は2度目)。この前の返事と同じで、予約は受け付けていませんという返事だった。あんまり愛想がないので、少し食い下がって、いつ頃受け付けるのかとか、どこの店が手に入りやすいのだとか聞いてみた。
  • 「ソフトバンクやアップルのHPをマメにチェックしてみてください」等といっていたが、しゃべっているうちに「当日店頭で並んでもらって売るのかもしれない」等と、個人的な予想まで言ってくれた。そういうことを言うしかなかったのだと思うが。
  • 並ぶ---。というのはちょっとつらいなあ。

木曜日, 7月 03, 2008

いよいよ本格的な暑さと湿気

  • タイミングが悪く、電車を降りてから家まで丁度、雨が強い降りの時にあたってしまった。
  • 傘をさしていても、跳ね返りで足元がびっしょり濡れてしまった。家に帰っても蒸し蒸しするので、除湿モードでエアコンをつけてしまった。この夏はまだエアコンをつけていなかったのに。
  • 夕食は、焼きそば、薄揚げの焼いたの(しょうがと醤油)、カニ蒲鉾ときゅうりのサラダ。

水曜日, 7月 02, 2008

きょうから半袖

  • ここ数日、読書がはかどらない。
  • 食事が終わって、ブログを書くとしんどくなって寝てしまう。朝起きて、15分くらい読むくらいか。なにか気分転換が必要か。
  • それにしても、iPhoneの予約を受け付けてくれないとは。服を変え、通る道を変えてみよう。

火曜日, 7月 01, 2008

ビジョンが適切なものかどうかを判定する基準

  • 企業の戦略を立てる上で、ビジョン、ミッションが重要であるとはよく言われる。しかし、もう一つピンとこなかった。こんな企業になりたいと皆が納得するような理想を掲げればよいのではないか。そうなれればいいと感心するような理想。そうなれば確かに素晴らしいと納得できる。そんな理想を掲げればよいのではないか。
  • しかし、考えてみれば皆が納得できるビジョンを掲げて意味があるだろうか。特定の事業に重点的にリソースを集中する判断が下せるのだろうか?そんな風に感じていたら、それにはっきりと答えている言葉があった。
  • 「ミッションで主張していることが適切かどうかを調べるには、それに対する異論がありうるかどうかを考えてみればよい。異論がないなら、そのミッションの 主張は取り除くべきである。例えば、『金額に見合う最高の価値をお届けする』という目的に対して異論を挟む会社があるなどと誰が考えるだろうか。異論がな ければ、それは言うに値しないのである」(創造する経営、有斐閣)
  • 確かに。ある事業に重点を置けば、他の事業にはリソースがまわらず不満の声が上がる。それを、判断する根本はこれだというものを、経営者は示さなければならない。
  • なるほど、ビジョンは厳しいものだ。常に企業の内外に問いかけ、示し続けなければならない。